俳優シン・ハギュンとドギョンスという新鮮な組み合わせで注目を浴びる映画「7号室」(監督イヨンスン)が最初のラインを見せた。
第21回富川国際ファンタスティック映画祭(以下BIFAN)開幕作に選定された「7号室」は去る13日開かれた第21回BIFAN開幕式で、国内観客に初公開された。
開幕作の上映に先立って監督と俳優たちは舞台に上がって所感を伝えた。シン・ハギュンとドギョンス、イヨンスン監督は「「7号室」が開幕作に選ばれて嬉しく光栄に思っている」と言うこれらの姿には緊張とときめきがにじみ出た。
続いてベールを脱いだ「7号室」はブラックコメディというジャンルに非常に忠実な作品だった。イヨンスン監督の前作「10分」と同じように現在の時代を生きていく青年たちの哀歓とだるさを極端な出来事を通じて描いた「7号室」は苦いが、面白い人物の姿に重くなく解放した。
ドゥシク(シン・ハギュン)が運営するDVD部屋7号室という狭い空間で行われる一連の事件は、見る終始観客にコシとあふれるスリルを提供する。無駄のないストーリーラインを粘り強く推進していくことも印象深かった。
また、多くの人々の期待感をかもし出しシン・ハギュンとドギョンスの出会いは、予想通り新鮮な楽しさを与える。シン・ハギュンとドギョンスという一風変わった組み合わせは、劇中二つのキャラクターの妙な関係を浮き彫りにさせ楽しさを加える。シン・ハギュンは特有のしらじらしい演技でキャラクターに立体感を吹き入れたタバコと悪口などで演技変身を試みたドギョンスも今まで見られなかった新しい姿を見せてくれる。
どっしりとしたメッセージを、新鮮な素材と映画的面白味によく解いた「7号室」は俳優らの好演が加わって完成度を高めた。しかし、最後に行くほど力が抜けたような感じは物足りなさに残る。
一方、「7号室」はソウルの滅び行くDVD部屋「7号室」にそれぞれの秘密を隠されたDVDの部屋社長とアルバイトがますますねじれていく状況を抜け出すのに苦労する物語。下半期封切り予定。
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