中国の芸能界整風運動が激しくなり、グループTWICEの台湾出身のメンバーツウィも影響を受けたという分析が出ている。
整風運動は、中国共産党の党内闘争を効果的に展開するために、毛沢東が唱えた党員の活動刷新運動に党員を教育し、当組織を整えており、党の気風を刷新するという意味を含んでいる。現在習近平主席、共産党の影響力を強化するために、社会全般に強力な規制政策を行っている。
8月31日、自由時報など台湾メディアによると、前日ツウィのウェイボ(中国SNS)ファンクラブ側は会員23万人対象に「ウェイボからファンクラブの名称を変更するよう通知を受けた」と明らかにした。公知によると、ツウィの名前の後に集まりを意味するバー(bar)を付けたファンカフェの名称で「バー」を取らなければならない。
中国時報はツウィファンクラブが政府の方針に基づいて2週間以内にアカウントを変更する必要があり、会員たちと一緒に考慮してみようという趣旨の文を掲載したが、程なくしてその文章が削除されたと報道した。これに中国整風運動の刃が、台湾・香港出身の芸能人に向けられという推測が続いている。中国共産党が千人いる「一つの中国」を強固にするために、香港、台湾独立を支持する有名人を弾圧する可能性が高いという解釈である。
これに先立ち、2016年ツウィはMBC芸能プログラム「マイ・リトルテレビ」で台湾の国旗を振り、中国ネチズンたちに「台湾独立分子」に集まって攻撃された。これにツウィは「中国は一つ」と映像で謝罪し、ツウィ所属事務所JYPエンターテイメント首長パク・チニョンも公式ホームページを通じて謝罪した。
芸能人とファン層の文化に対する中国政府の強力な規制は、5月から本格的に始まった。当時、アイドルオーディション番組のファンは好きな練習生を応援するために投票QRコードが含まれている牛乳27万個の内容物を捨てた。これに国家サイバー情報弁公室(CAC)は、アイドルファン層が非理性的な行動をする場合強く規制すると警告しており、問題となった芸能プログラムは製作中止になった。習近平国家主席が昨年8月に食品廃棄物法を施行しただけに牛乳を無駄にした事件が厳重に扱われた。
それだけでなくCACは、8月にアイドルファンクラブの取り締まりの一環として文、写真、映像などのオンライン上に掲載された記事15万件以上を削除し、関連するアカウント4000個を閉鎖した。また、芸能人の人気ランキングを発表、未成年者の芸能人を応援するためにお金を使う事、芸能番組有料投票などを禁止した。
中国共産党が芸能人とファン層の文化を強く抑圧する理由は大きく二つだ。共産党は、大きな影響力を持ったスターを利用し、共産党影響力を強化し、若者が社会主義の理念から抜け出す試みを妨げる。これに人気中国語圏のアーティストたちが共産党政策基調に準拠し抗米の援助同調、新装モクファ(欲求不満)支持、香港警察支持の意思を表明した。韓国で活動中の中国のアイドルも共産党支持メッセージをSNSに共有し国内ネチズンたちに袋叩きにされた。
一方では、習近平主席が強調した「共同富裕」国政基調と豪華な生活を味わう芸能人の間の乖離が強度の高い規制の原因として挙げられる。貧富の格差を減らしてよく生きようとし、中国の億万長者の慈善寄付を触発する状況に天文学的な出演料を受ける人気芸能人たちの歩みが不満だというのだ。
一例として、脱税の疑いを受ける俳優ジョンスァン(鄭爽)に約540億ウォンに達する罰金が課され、トップ俳優ヴィッキー・チャオ(趙薇)も脱税疑惑が提起されると、オンラインで彼の出演作品情報、履歴などがすべて消えた。性的暴行の疑いで、北京検察に逮捕され、正式拘束捜査を受けているEXO出身のクリス(中国名武義版)、靖国神社背景画像を撮影した俳優チャンジョハン(張哲瀚)も今後芸能界での活動が不透明である。
出処記事→https://www.newsen.com/news_view.php?uid=202109031121375410
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